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JAPAN STRONGESTMAN 2021 統一予選 種目解説 第三弾

SBDコラムをご覧の皆様こんにちは!
ストロングマンの中嶋です。

遂に開催まで2ヶ月を切りました!
10月3日に埼玉県で行われる『JAPAN STRONGESTMAN 2021』統一予選の種目紹介、解説を行ってきましたが、今回は最終種目「ヨーク&サンドバッグ キャリー&ロード メドレー」の解説となります!

重量(ヨーク重量→サンドバッグ重量)

・80kg以下級 240kg→ 90kg
・100kg以下級 270kg→100kg
・無差別級  300kg→120kg

形式

ヨークキャリー15m
 ↓
スタート地点まで戻る
 ↓
サンドバッグキャリー15m
 ↓
ヨークバーの上をサンドバッグが越してフィニッシュ

制限時間 90秒

注意点まとめ

ヨークキャリーからサンドバッグキャリー&ロードまでのトランシジョンにランニングでの移動が入るのでランニングも含めた合計の移動距離は45mになります。
行き:ヨークキャリー 、帰り:サンドバッグキャリー、の往復30mではないのでお間違えのないように!

かつフィニッシュはヨークのバーの上をサンドバッグが越して(ローディング)なので最後まで気が抜けません。

ポイント

ストロングマンに必要な多角的な要素が求められる非常にハードなメドレー種目です。

・ヨークキャリー

ヨークキャリー終了時のタイブレークのタイムは今回測定しないので、 記録(ポイント)を残すために仮に時間がかかっても、ヨークはまず確実にゴールしましょう。
ドロップ(一度降ろす)は2回まで許可されます。3回置いてしまった時点で失格になりますのでご注意ください!

・トランシジョン

ヨークキャリーに余裕があって、好タイムを狙うので有れば当然ダッシュでサンドバッグの置いてあるスタートラインまで戻る必要が出てきますが、サンドバッグキャリーに向けて体力の温存が必要な場合、残り時間次第ではありますがゆっくり戻るのも戦略としてありです。
どんなに短くても30秒近く無酸素運動を続ける事になるので、前半を飛ばし過ぎて乳酸の蓄積によるガス欠は避けなければなりません。

・サンドバッグキャリー&ロード

サンドバッグを動かす事が出来て初めて記録(ポイント)がつきます。
ヨークキャリーを行う際のバーの高さにサンドバッグをロードするというのは意外にも難しく、キャリーの仕方を工夫する必要があります。

①ショルダーリング
肩に担ぐ方法です。
この高さまで担ぐ事さえ出来れば比較的スムーズにキャリー&ロードが可能です。
ただ、単純に身体の前に抱えるよりも動作自体の難易度が高く、時間もかかる為、テクニック、筋力面ともに、そのポイントをクリアさえできればショルダーリングをオススメします。キャリー時にスピードが出やすいので逆にバランスを崩さないようにも注意です。

②フロント
シンプルに身体の前に抱える方法です。
トランシジョンからスピーディーにキャリーに移れるので好タイムを狙う場合はこのテクニックを使うことが多いです。
ただ、サンドバッグ重量に対してある程度筋力的な余裕がある必要があります。
なるべくみぞおちより高い位置で支える事により、股関節が動きやすくなり素早くキャリーする事ができ、ロードもスムーズに行えます。
低い位置でサンドバッグを支えてしまうと、仮に歩き切れてもバーまでが遠くなるためロードが難しくなります。
サンドバッグもヨーク同様にドロップは2回までになります。
ゴールできない場合は距離を測定し順位を付けます。

トレーニング方法

まず、ヨーク、サンドバッグそれぞれをキャリー&ロード可能かどうかを確かめます。
メドレーの強度から逆算した、攻略の為に必要なそれぞれの単体の目安記録は次の通りです。

・ヨークキャリー:該当重量/15m/20秒以内

・サンドバッグキャリー:該当重量/15m/20秒以内

・サンドバッグローディングorショルダーリング:該当重量+10〜15kg/ヨークで担ぐ高さ/1〜2reps

一般的なトレーニングにおいて、重量/回数を記録するのはメジャーですが、ストロングマン競技おいては距離に対してかかったタイムを記録する事も必要になります。

試合に向けて

もし現状の実力で完遂が難しそうであれば、記録を残すためにはヨークキャリーは必ず完遂が必要な点から、まずはヨークキャリーに特化して練習をしていくことをオススメします。
先程ご紹介した目安をクリアできるようにトレーニングを行います。

試合で使用する重さを基準に次の3パターンほどのメニューがあると満遍なくヨークキャリーに必要な筋力要素を刺激できます。

①-15〜20%軽い重量(スピード意識)
15〜20m ×3〜5セット

②試合重量(シミュレーション)
15m×1〜3セット

③+10%重い重量(神経系刺激)
15m×1〜2セット

試合で使用する重量が厳しい場合は自身が今出来る15m×20秒以内の最大重量を②に置き換えてください。

合わせてサンドバッグのキャリー方法をそれぞれ試し、良さそうな方を選択して練習してください。

好タイムを狙いたい

このメドレーにおいて完遂が出来る選手は、おそらく先程掲示した目安を上回る実力を持っている選手ですので、試合以上の重量のトレーニングを避け、試合重量かそれ以下の重量でトランシジョンも含めたスピードを意識した試合形式のトレーニングを重視する事をオススメします。

どちらか苦手な部分がはっきりしていればその部分に特化した練習しても良いです。

最後に

ストロングマンガレージトーキョーサウスサイドご案内

キャリー種目自体非常に複雑な種目であり、それを組み合わせたメドレーになるので、他の種目に比べても対策はとても難しいです。
一番良いのは実際オブジェクトに触ってみる事です。

7/10 東京都大田区に少しでも多くの方にストロングマン競技の奥深さを知ってもらう為のガレージジム ストロングマンガレージトーキョーサウスサイドを設立しました

詳細はHPをご覧の上、下記までお問い合わせください。
japanstrongestunity@gmail.com

文:中嶋 健詞

Information

JAPAN STRONGESTMAN 2021 QUALIFY(日本大会統一予選)

・主催 Japan Strongest Unity
・日時 2021年10月3日(日) 10:30〜16:00
・会場 埼玉県大里郡寄居町桜沢3276-1 野村運送倉庫内 特設会場

◆カテゴリー
 男子 80kg以下級、100kg以下級、無差別級
 各カテゴリー上位3名の選手が日本大会出場確定となります!
 ※日本大会も同様の階級分けで実施します。

◆種目
①デッドリフト reps/60sec
 80kg以下級:180kg
 100kg以下級:200kg
 無差別級:220 kg

②ログクリーンプレス reps/60sec
 80kg以下級:90kg
 100kg以下級:100kg
 無差別級:110kg

③ヨーク&サンドバッグキャリーメドレー 30m/90sec
 80kg以下級:240kg→90kg
 100kg以下級:270kg→100kg
 無差別級:300kg→120kg

◎参加に際しての条件など

※本大会を含む全てのJSU主催イベントはアンチドーピングイベントとなります。
※本イベントは国の感染予防ガイドラインに沿って開催されます。
※20歳以上の日本国籍を有する男性
※ウェイトトレーニング全般の経験が充分にある事

その他参加資格の詳細/エントリーフィーの入金方法などはお申し込み/お問い合わせの際にお伝えさせて頂きます。
下記連絡先までどうぞ!

○参加申込/お問い合わせ
japanstrongestunity@gmail.com
代表者 中嶋(080-3255-0549)

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