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女性アスリートと競技の向き合い方

【 女性の身体と精神の変化 】

女性は元々子供を授かれる身体という、とても神秘的な力を持っています。

その力の恩恵で毎月月経というものがあり、

身体が子供を授かれる様に毎日一生懸命働いてくれています。

その為女性は毎月

◎身体の変化

◎精神の変化

があります。

上記の2点の変化は、ホルモンの影響で4つの期間に分けることができます。

『心と体の変化』

(月経期)

月経がはじまり体や肌のトラブルが増える時期

(卵胞期)

体も心もスッキリし、明るくポジティブに物事をとらえることができる時期

(排卵期)

少しずつ気分も体も不安定になってくる時期

(黄体期)

月経前でむくみやすく体重増加しやすい、

常に眠気がある、

倦怠感、腰痛、吐き気、腹痛

イライラ、落ち込み、

引きこもりたくなる時期

個人差はありますがこのような変化があります。

女性選手が大会へ出るとなると、

『心と体の変化』

・減量

・怪我

・練習や試合までの状況下で出てくる感情の変化

・本番までにこみ上げる緊張感や不安感との対話、

など。

上記のように

◎体内での心身の変化

◎外的な心身の変化

という変化がある中で、

日々自分自身に向き合い練習しています。

これらを想像するだけで本当に大変なことだと思います。

大会に出場するというだけでもすごいですし、

その中でも結果を残されている先輩方々にも尊敬の念でいっぱいです。

そしてすべての女性の皆様、お気持ちお察しします。

【 向き合い方 】

月経は女性にとって大切なものです。

物事だけみると本当に苦痛でしかないことばかりなので嫌になることもあるかと思いますし、私もそう思う時もあります。

そう思う時に、

この裏では子宮が一生懸命働いてくれていると思ったり、

月経は体内の不要物を輩出する働きもあるといわれていて浄化作用があったり、

女性の美しさを作ってくれたり、

体が自分の事をいつも想ってくれていて語り掛けてくれているのかなと思ったり、

そう思うとなぜか愛着が湧いてきたり、

自分を大切に想う気持ちが出てくる気がします。

これは自分自身や相手を大切に想ったり接する事と同じなような気がしますし、

自分も相手も大切に扱うということは競技の上でも大切であると思います。

 

【思考と感覚のバランス】

大切に扱うために大切なこととして、

自分が何を感じているのか、

体のサインを感じる事が大切だと思っています。

この時代どうしても思考に囚われがちになって自分の感じていることをついつい忘れがちになります。

考える事も大切ですが、自分は何を感じているのかも大切になってくると思います。

理由はわからないけどワクワクを感じるや、

なぜかやる気にならないなど。

体の病気やケガもそうだと思います。

一見悪いものにみえますが、

これは体からのサインで、『無理しないでね』と私たちに教えてくれている優しいメッセージなのかなと感じています。

こんなことを書いている私が特に無理して頑張ってしまい、

後々しわ寄せがくるタイプなので、

無理せず長い目でみて自分と向き合うことがいいのかなと思っています。

【さいごに】

女性が競技と向き合う事は大変ですが、

競技を通じて女性として大切なものが見えてきたり、

自分自身の向き合い方や、

考え方を見直すチャンスをいただけるのかなと感じています。

 

■コラム執筆者

福村 彩

埼玉県 ストロングライン所属 ( http://btsl-fitness.com/ )

ベスト記録(ノーギア)

スクワット 102.5kg

ベンチプレス 70.0kg

デッドリフト 137.5kg

戦歴

【2017年】

さいたま市パワーリフティング選手権大会一般47kg級1位

ジャパンクラシックベンチプレス大会一般47kg級1位

【2018年】

ジャパンクラシックパワーリフティング大会一般47kg級2位

世界クラシックベンチプレス大会一般47kg級5位

世界クラシックパワーリフティング一般47kg級9位

【2019年】

ジャパンクラシックパワーリフティング大会一般47kg級2位

アジアパシフィック大会パワーリフティング部門一般47kg級2位

世界クラシックパワーリフティング一般47kg級9位

 

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